観葉植物の土の選び方

観葉植物と有機質肥料

有機質肥料って?

動物や植物に由来する原料でできている肥料を有機質肥料といいます。
魚粉や鳥糞などが、植物の生育に効き目があることは昔から知られており、かなり昔から農業用の肥料として利用されてきました。

 

化学合成による無機質肥料が使用されるようになったのは、ごく最近のことです。

 

各有機質肥料の特徴

油かす

菜種かす、ダイスかすなど油を絞ったかすを精製したもので、N:P:K=5.3:2.0:1.0と、窒素分の多い肥料です。
昔から家庭園芸によく使われてきました。

 

乾燥鳥糞

N:P:K=3.8:4.8:2.5とリン酸分に富むため、花木などの元肥えに適しています。

 

骨粉

N:P:K=4.0:22.0:0と典型的なリン酸肥料で元肥えとして使われるほか、油かすに混合して使われます。

 

以前狂牛病騒動で安全性を心配する声がありましたが、植物がプリオンたんぱく質を吸収するという研究報告はありません。

 

また蒸製骨粉は国際基準を満たす条件で製造されており、肥料用として使われるかぎり、安全性に問題はありません。

 

魚粉

魚粉は魚を乾燥、粉砕したもの。
N:P:K=9.0:5.0:0。
粉末状態で、油かすと同様に用いられます。
粉末状で油かすと同様に用いられます。
農業用として古くから利用されてきました。

 

草木灰

草や落ち葉、木の枝などを燃やしてこしらえた純粋なカリ肥料です。

 

石灰と同様にアルカリ性のため多量に施すと土の酸度に影響を及ぼします。

 

発酵油かす

油かすに骨粉、米ぬか、魚粉などを加えて発酵させたもの。
N:P:Kがほとんど同じに調整されています。
そのため窒素過多となる心配はありません。

 

ただし普通の油かすと違って発酵させてあるため速効性があります。
水やりをするとすぐに効果が表れます。

 

玉状に固めてあるので置き肥えとして使いやすい肥料ですが、施しすぎには注意が必要です。

 

有機質肥料の特徴

有機質肥料は、土中のバクテリアによって無機質に分解されてから初めて植物の根に吸収されやすい形となります。
つまり施してもすぐに効き目はなくゆっくりと効いてくる遅効性肥料です。
与えすぎによる肥え焼けを起こす心配もあまりありません。

 

しかし肥効は長く続きます。
また多くの有機肥料は三要素以外に、植物が必要とするさまざまな微量要素を含んでいます。
有機質肥料を用いている花壇や畑はミネラル不足になりません。

 

そして何よりの長所は化学肥料と異なり、土壌微生物の働きを活性化させ、土を疲労させないことです。

 

有機配合肥料のいろいろ

配偶肥料とは数種類の肥料を混ぜ合わせてお互いの欠点を補っています。
なかでも指定配合肥料という保証表のついたものは肥料取締法に基づき公開規定に定められた肥料同士を配合したものです。

 

しかし一般的に配合肥料と呼ばれているのは、遅効性の有機質肥料を主材料として、これに速効性の無機質肥料を配合した「有機質配合肥料」をさすことが多いようです。

 

最も代表的なものは、窒素成分の多い油かすとリン酸分の多い骨粉をベースとして、これに速効性の化学肥料を加えたもので、草花用配合肥料、野菜用配合肥料など数多くの製品が市販されています。

 

有機配合肥料は化学肥料が混入されているため、施すとすぐに効き目が現れます。
しばらくすると有機成分がゆっくりと効き出すので元肥としても使えるので便利です。
こうした特徴があることから家庭円肥料として幅広く利用されています。


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