液体肥料のやり方

液体肥料のやり方

超速効性の液体肥料

液体肥料は液肥ともいわれ、原液は粉末を水で薄めて使用するものと、そのまま使用するものの2つがあります。
最近は有機質を原料とした有機液肥料もいくつか出回ってきていますが、ほとんどは無機質から化学合成されたものです。

 

なかには窒素、リン酸、カリなどを単独で含むものもありますが、大部分は複合肥料です。
そのため剤形は粉状や液状でも化成肥料の一種です。

 

普通の化成肥料は速効性がありますが、水に溶けて初めて効果があらわれます。
土の上から根元近くに施しても、雨が降ったり、水やりをしたりしなければ肥効はあらわれません。
表土が乾けば、成分の溶解はそこでストップします。

 

これに対して、液体肥料は初めから水に溶けている無機肥料なので施せば即座に根から吸収されます。
超速効性がある肥料です。

 

ただしすぐに効く反面、すぐに流されていってしまうため、肥料効果は7日から10日とあまり長くは続きません。

 

しかし、これは決して短所ではなく例えば花芽ができる一定の時期だけに肥料分を効かせてその後は効かせたくないときなど非常に効果があります。

 

また場合に応じて希釈濃度を変えることができるので細かい施肥設計がしやすい肥料ともいえます。

 

追肥やお礼肥に最適

液体肥料は超速効性があるため植物が肥料分を欲しがっているまさにそのときにタイミング良く供給してあげることができ、したがって効率良く効果もあらわれます。

 

例えばペチュニアなど開花期間の長い草花が肥料切れをおこして花色が薄くなってきたり、花が小さくなってきたのを発見したとき、普通の追肥よりも液肥を施したほうがいち早く株の力は回復します。

 

また枝いっぱい花を咲かせた花木類やたくさんの果実を収穫した直後の果樹類なども、ちょうど樹勢が低下しているそのときに液肥を施せば、何よりのお礼肥となります。

 

濃度を間違えないように注意
水に溶いて施すタイプの液肥はくれぐれも希釈濃度を間違えないようにしてください。
規定の希釈倍数よりも薄く溶いた場合はよいのですが、間違えて濃い分量で施してしまうとたちまち濃度障害を起こします。
その結果根がやられてしまうことになります。
施す頻度は7日から10日に1回といわれますが、一般の家庭園芸では規定の濃度よりもさらに2倍程度に薄めたものをこまめに水やりがわりに施すとよいでしょう。


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